ビビりな私の台湾日記

ビビリな私の海外奮闘記です、台湾のあれこれ是非ご覧ください

台湾人の尊敬できるところ

 

昨日、台湾南部の都市・高雄市の市長だった『韓國瑜(ハングオユー)』が免職リコール)された。

 

彼は、戦後に中国大陸から台湾に移住してきた『外省人』の2世で、

高雄市長選挙に出馬する際も、台湾と中国の関係を改善することをモットーにし当選したのだ。

(簡潔に言えば、親中派

かれは、高雄市長選挙に立候補する際、任期を満了するまでは總統の選挙には立候補しないと公言していたが、実際は市長に当選した半年後に總統の選挙に立候補した。

そのうえ、總統の選挙期間の3ヶ月間、市長の職を休職していた。

結果は、現在の總統である蔡英文に大敗してしまった。

 

私の友人にも高雄市民がたくさん居るのだけれど、

前日からずっとウズウズしていた。

楽しみにしているというか、、、ドキドキしているというか、、、

 

友人曰く、彼が免職されることになったのには多くの理由があるらしいが、

主な理由としては、

・公約を果たそうとしていない。

・外にばかり目を向けて、市政をおろそかにしている。

・国防強化に消極的

などがあげられるようだ。

 

友人のSNSは、韓國瑜の免職(リコール)に関するニュースであふれていた。

 

思い返せば、私が台湾に来てすぐの頃に台湾の總統選挙が行われた。

前回の選挙に立候補したのは、台湾独立派の蔡英文親中派の韓國瑜

いわば一騎打ち状態。

今回の選挙で『台湾の今後が決まる』

と言われているほど重要なもので、すごい盛り上がりようだった。

 

私は大学に通っているので、面識のある友人はもちろん同世代。

SNSで繋がっている台湾人の友人も同世代。

選挙に時期になると、友人同士の会話も、SNSも内容も選挙についてであふれていた。

 

本当に驚いた記憶がある。

 

私だけかもしれないが、同世代の友人と選挙について

「どの候補者の政策がどうだ、」とか

「こっちはこうだとか」

話したことはないし、

そういった会話をしているのを耳にしたこともないからだ。

 

 

前回の總統選挙の際は、恐れ多くて聞くことができなかったけれど、

今回の高雄市長の選挙をみて、日本との差が気になり、友人に聞いてみた。

「なぜ、台湾人はこんなにも政治に関心があるの?」と。

すると友人はこう答えた。

「隣の中国が、隙あらば、、、と狙っているからだよ」

「だから、みんな政治に関心を持たなければならない」と。

 

そして、それに加え、

「みんなそれぞれ違うかもしれないけれど、自分の意思を持っている」

とも言っていた。

 

もう一度いっておくが、私の友人は18歳。

 

日本では、18歳から選挙権が持てるようになった。

そんな今、どれだけの若者が選挙に参加しているだろう、、、

立候補者の公約に目を通し、自分の国の将来について真剣に考えているだろう。

少なくとも私の周りにはいない。

 

若者がこんなにも政治に関心があるのところがあるのだと台湾に来て知った。

日本にいると考えもしなかったことを、台湾に来て考えさせられた。

 

『自分が投票しても、結果は変わらない。』

そう考える日本人と

『自分が投票しなければ、結果が変わってしまう。』

そう考える台湾人。

 

自分の国を守るにはどうすべきか、、、、

自分の生まれた土地を、本気で守ろうとしている台湾人の友人たちを尊敬する。