台湾のコロナ対策2
台湾はコロナウイルスの影響で公立幼稚園・小学校・中学校・高校・大学とすべての教育機関の学期初めを2週間遅らせた。
そして、大学によって異なるが、私の大学は日本の感染危険度を『レベル2』に引きあげた事により、22日以降に台湾に帰国した日本人学生は2週間の自主健康管理期間を設けるという方針をとった。
そんなこんなで他の友人たちよりもだいぶ遅れて、私は今日からまた大学生活を『再開』することができた。
久しぶりに通う大学のキャンパスは、冬休みに入る前に比べて少し変わっていた。
朝、寮から出るときには必ず検温をし、発熱していない証拠のスタンプを押してもらわなければ外出はできない。
また同様に、授業がある教室棟に入る時点で検温、またはスタンプを提示しなければ入ることはできない様になっている。
パソコンの授業を受ける教室では、すべてのパソコンのキーボード部分がビニールでカバーされていた。
そして、建物の中のエレベーターも同様だ。
多くの人が触れる部分なので、ウイルスが入りこむことを防ぐためだろう。
冬休みをまたぎ、2ヶ月ぶりに顔を合わせた台湾の友人はみんな、
満面の笑みで「好久不見:(久しぶり〜)」っと言ってくれた。
私と会うことを心待ちにしてくれていた様だ。
中国語で授業を受けること、台湾人のなかに日本人1人で入ること、何もかもが久しぶりだった、コロナウイルスのこともあり、実は少し不安だった。
近頃ニュースでは『世界中でのアジア人差別』が取り沙汰されている。
コロナウイルスに対して徹底的な対策をしているため、台湾人は『何が危険なのか』を理解している。
そんな台湾の友人たちからすると、私は『危険な存在』と見られたとしてもおかしくはないのだ。
しかし、以前と何も変わらず、ちょっかいを出してきたり、助けてくれたり、相変わらず私に対して良くしてくれている。
友人の中には、『消毒液ミニボトル』を持ち歩いていて、「ハナは消毒液買えた?持ってる?自分の分をあげるよ」っと私のことまで心配してくれるほどだ。
『素敵な友人に恵まれたな〜』
そんな感情と共に浮かぶのは、、
母が昔からよく口癖の様に口にしていた言葉。
『人生はGive and Takeだよ』
台湾で生活していて実感する、確かにそうだ。
ここでの生活で毎日、たくさんの優しさに触れている、
しかしそれも当たり前ではない。
何かよくしてもらったら、私もその人の力にならないといけない。
そうやってみんな成り立っている。
ここ台湾で生活するようになって余計、物事に対しての有り難みを実感できるようになった。
少しは成長できているのだろう、、、、。
さあ、今日からまた忙しい毎日が始まった。
忙しいって有難い、
勉強できるって有難い。
助けてくれるって有難い。