ここでしかできないこと
大学に通えるようになり、今日で3日過ぎた。
ハードな予定をこなせるような感覚を取り戻しつつある。
隔離期間はずっと室内で過ごしていたからか、久しぶりに授業にいくと1日が短いように感じる。
毎日の生活が充実している証だろう。
今日はそんな充実した学校生活の『授業』に焦点を当てて書いていこうと思う。
私は『観光飲食学』を専攻しているので、『経営学』をはじめ、『管理学』『会計学』『調理実習』などさまざまな講義を受けるのだが、特に『外国語』には力を入れてある。
『英語』は、『英語(必須)』『観光飲食英語(選択)』の2種類に分けられている。
また、近頃の観光業界の傾向からか『観光日本語(選択)』の講義もある。
『観光日本語』の授業は選択なので、選ばないこともできるが、私はあえて選択した。
『日本人がなんで日本語の授業を選択するの?』
この疑問は当然出てくる。
『単位が確実にもらえるからだろう』
、、、、それは当然だ。
言わなくてもわかるが、確実に単位を貰うことができる。
勉強をしなくてもテストでは100点だ。
単位がもらえなければ卒業できないので、もちろん単位は欲しい。
しかし、この講義において大事なのは『単位』ではない。
台湾人の学生と共に、台湾人の教授から日本語を習う。
面白そうではないか、、、!いや、確実に面白い。
台湾人の学生の中には、
高校の授業で日本語を習ったことがある人もいれば、
1度も日本語に触れたことがない人もいる。
むしろ、日本語に触れたことがない学生がほとんどだろう。
そんなみんなからして『日本語』がどんなふうに写るのかが私は知りたかった。
生まれた時から日本語の世界で生きてきた私と、
生まれた時から中国語の世界で生きてきたみんなでは、
『疑問に感じること』や『理解できないこと』は確実に異なると思ったからだ。
初めは『ひらがな50音』を覚え、書く練習することから。
この時点で、みんなは既に「難しすぎる、、、、」と悲鳴を上げていた。
ひらがなが終わると次は『カタカナ50音』。
「日本語はなんでこんなに種類が多いの、、、」この時にはもうみんなは限界寸前だった。
みんなが必ずと言っていいほど書き間違える。
『シ』と『ツ』、『ア』と『ヌ』、、、(他にもまだあるけれど)
どうにもこうにも区別がつかないようだ。
なるほど、、、
日本語は、『書く』だけではない、『読む』ことも必要だ。
みんなはローマ字の組み合わせで『読み』を練習している。
「『か』に濁点をつけて、『が』に変わるとなんで『Ka』が『Ga』に変わるの?」
もう『読み』の時点でみんなは限界を迎えた。
そうか、、、そこが理解できないのか、、、
私たちからすると『当然』で何の疑問も抱かないようなところが、みんなは疑問に思うのだ。
違った角度から物事を見ることができて、面白い。
みんなと日本語の授業を受けるメリットはこれだけではない。
みんながわからないところを私に聞いてくれた時、私はみんなに対して中国語で説明をする。
自分自身の『中国語能力』も同時に伸ばすことができるのだ。
今日、授業を受けていると、
「何で日本人のハナがそんなに真面目に授業受けてるの〜」っと台湾人の友人に言われた。
『日本語』の授業で真剣にノートをとる『日本人(私)』
確かに台湾人からすると、『おかしな光景』だろう。
私がノートをとっているのは『日本語』ではない。
『台湾人教授が台湾人に日本語を教える方法』なのだ。
1学期は、『台湾人が日本語に対して抱く疑問』を知りたいと思っていた。
しかし、今学期は『外国人に日本語を教える方法』を習得したいと密かに思っている。
将来絶対に役に立つと思うからだ。
そのために、今学期は台湾人よりも真面目に『日本語』の授業を受けていくつもりだ。
ここでしかできないこと。
『台湾人と一緒に台湾人の教授から日本語を学ぶ』
『単位を簡単に貰うことができるから』と楽な気持ちでこの授業に臨むか、
『一つでも自分のモノにしたい』と真剣に臨むかでは、得ることができるものは変わってくる。
さあ、明日は早8(ザオバー)だ。
気合入れていくぞー