はじめまして、インドネシア語
週末は時間が過ぎるのが、特別早く感じる。
もうすでに1日終わってしまった。
今日は、留学生に頼まれて付き添いで、生活必需品を買いに街中へ出掛けた。
街中では、最近よく耳にする『Social distance』をたくさん見かけた。
店内で1番人が集まるであろう、レジの前には、『Social distance』を意識して、
前後1.5m間隔で距離を示すラインが引かれていた。
エレベーターの中も、人と一定距離を保つことができるように、
人数制限がされていて、きちんと範囲分けされていた。
みんながきちんと守っていることにも好感を持てる。
人混みの中にいる時間は極力減らしたい。
街中での滞在時間は、電車に乗っている時間を除くとたったの2時間。
事前に目的地を決めて、最小限の行動範囲で行動する。
人混みの中には入らない。
こんな状況なので、街中にいると気を張りっぱなしで余計に疲れてしまう。
なるべく寮の部屋から出ないようにしているのだけど、
今日外出したのは、留学生の付き添いの他にもう1つ目的があったからだ。
実は、昨日、ルームメイトの誕生日だった。
一昨日の夜、私が寝ようとしている時、ルームメイトは家族とテレビ電話していた。
12時をまわった頃だっただろうか、、突然、電話の向こう側から
「Happybirthday to you~~~~」の歌が聞こえてきた。
家族の誰かが誕生日なのかな、、なんて思っていたけれど、
朝起きてルームメイトの友人が部屋にプレゼントらしき大きな袋を持ってきているのを見て、
彼女(ルームメイト)が今日、誕生日なのだということを知った。
もちろん、プレゼントも何も用意していない。
急いで、「Happybirthday」と伝えたけれど、
彼女は、同じ部屋で暮らしている大切なルームメイト、
きちんと祝いたかった。
そして、きっと、彼女は今、とても不安で、寂しい思いをしているはずだから。
1年1度しかない、大切な誕生日。
インドネシアにいる家族や友人と一緒に過ごしたかっただろう。
その気持ちはとても理解できる。
私はもうすでに、台湾で1つ歳をとったのだけれど、
心の中では、「日本にいる家族や友人と一緒に誕生日を過ごしたい」
そんな気持ちでいっぱいだった。
実際は、台湾の友人が「家族はいないけれど、私たちが居るよ」と、
全力で祝ってくれたおかげで、幸せな誕生日を過ごすことができたのだけれど、
「家族や日本の友人と一緒に過ごしたい」という思いは消えることはなかった。
『コロナウイルス流行』ばかりが耳に入ってくる。
こんな状況であまり外に出たいという気持ちになることはない。
本来であれば、この週末も寮の自分の部屋で過ごすつもりだったけれど、
ルームメイトの「寂しい」気持ちが理解できる分、
台湾の友人が私にしてくれた様に、彼女が台湾で誕生日を過ごしたことを、
少しでも素敵な思い出として残してくれる様に、
私もルームメイトに対してきちんと祝ってあげたかった。
街中にある小洒落たお店で、優しい彼女に似合いそうな、
大人の雰囲気ピアスを選んで、メッセージを添えて彼女に渡した。
『Selamat ulang tahun.Semoga bahagia selalu.』
(インドネシア語で、誕生日おめでとう・幸せを祈ってます)
『祝你幸福 生日快樂』
(中国語で、誕生日おめでとう・幸せを祈ってます)
彼女は、インドネシア人。
気持ちが伝わるように、、、、、私なりに考えて出た答えは、
『インドネシア語でメッセージを書く』ということだった
インドネシア語で知っている言葉なんて1つも無い。
生まれて初めて、インドネシア語を書いた。
間違いがないように、何度も何度も調べて。
書く時も慎重に慎重に、1文字ずつ。
カード1枚書くのに何分かかっただろう、、、(笑)
プレゼントを受け取った彼女は、とても驚いた様子で、とても喜んでくれているようだった。
そんな彼女を見て、私も幸せな気持ちになった。
夜、寮の門に友人といると、ルームメイトがかけよって来て
「Thankyou」と抓餅と小籠包をくれた。
あれれ、彼女を元気にするつもりが、
逆に私の方が元気をもらってしまった、、、